僕の女王様
「じゃあ、私は先に会場でお待ちしております」


そう言うと正也を引き連れて退室する。


「今日だけだから許してあげて」


一年で今日だけ。


3人で過ごさせてあげたい。


「貴方が今日、私にエスコートをお許し頂けるのでしたら、今日は見逃します」


予想どおりの交換条件に顔を曇らせる。


「9時まででよろしいかしら」


なんだかんだ言ってエンドレスにパーティーは続く。


それを知るものとしてはせめて期限を決めたい。


「魔法が解けるのは12時と決まっていますよ」


「じゃあ、11時」


せめて今日中に家に帰りたい。


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