僕の女王様

「遅い」


予想どおりの言葉に帰ろうかと踵を返す。


そんなことを女王様が許してくれるはずもなく無理やり腕を掴まれて席に座らされる。


「他の人は？」


生徒会員は、彼女だけではない。


自分が手伝わなくても手伝ってくれる人はもっといると思う。


「クラスの出し物に回ってもらった」


直訳すると『邪魔だから、追い出した』となる。


彼女の思いどおりに動ける人がいなかったんだ。


となると、行事の度に自分は呼び出されることとなる。


「で、僕は何をすればよろしいのでしょうか？」


溜息混じりに尋ねる。