僕の女王様
これならそんなにこき使われることもないだろう。


なんて甘い考えは、一時間後には消えた。


って言うか、生徒会役員を含めこいつら使えなさすぎる。


どうりで文化祭の準備に僕がかり出されたわけだ。


これでは千里が可哀想すぎる。


大人びて見えるとは言え、千里はみんなと同じ高校生だ。


「いつになくやる気だな」


次の日には勇人に協力を依頼した。


俺の親しい友人は彼だけだ。


誰でも頼めば引き受けてくれそうだった。


ただ、信頼できるのが彼だけだっただけだ。
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