僕の女王様
「執事みたい」


何気ない女子生徒の発言に驚かされる。


幼い頃から、筋が悪いと言われながらもそれなりに習ってきた。


俺は本気になるとどうも執事器質がでてしまって困る。


「お嬢様、紅茶が入りました。休憩なされてください」


一応、期待に応えてやる。


半分引き気味の千里は席に着く。


少し休ませないと体に悪い。


ロイヤルミルクティー。


千里の好みに入れる。


今日は疲労を考慮して甘めの味付けだ。


「かっこいい」という話し声に悪い気はしない。
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