僕の女王様
「海斗は?」
俺には止められなくても、あいつにならできる。
「病院」
「………」
「…あぁ、今日20日だから」
心配そうな祐也に付け加える。
海斗は毎月20日に病院に足を運ぶ。
持病があるわけではなく、お見舞い。
本当は私も行かなきゃいけないのにどうしても病院に足が向かない。
「あんまり、自分を責めるなよ」
祐也は髪をクシャクシャにする。
「ありがとう」
ゆっくりと髪を直す。
「千里、おはよう」
今最も聞きたくない声で、最も呼ばれたくない呼び名で私を呼ぶ声がする。
俺には止められなくても、あいつにならできる。
「病院」
「………」
「…あぁ、今日20日だから」
心配そうな祐也に付け加える。
海斗は毎月20日に病院に足を運ぶ。
持病があるわけではなく、お見舞い。
本当は私も行かなきゃいけないのにどうしても病院に足が向かない。
「あんまり、自分を責めるなよ」
祐也は髪をクシャクシャにする。
「ありがとう」
ゆっくりと髪を直す。
「千里、おはよう」
今最も聞きたくない声で、最も呼ばれたくない呼び名で私を呼ぶ声がする。