僕の女王様
帰ったら「覚えていてね」と、念をこめてほほ笑む。


「でも、どうするの?」



「仕方ないから、一緒に帰るわよ。裕也と海斗と4人で」


「女王様のおおせのままに」冗談半分にそう言うと裕也は教室に消えていく。


当然朝の告白は事件として学園中に知れ渡った。


まぁ、あれだけ派手なことをしたのだから、仕方がないと言えば仕方がない。


だから、噂については言及しない。


「会長と副会長は前からお似合いだと思っていたの」と、言った会話が私を苛立たせる。


「どこがお似合いなのか」と、問い詰めたい気もする。


そんなキャラじゃないからできない。
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