続きの俺様!何様?執事サマ!?




唇が離れて視界が開けると、そこには爽の少し赤い顔。



「……わかった?」



照れてしまったことが不覚だというように不機嫌な声が響く。

額が額とくっついた。



そのあわさったところが妙に熱くて。

その熱が伝わったのか、目頭が熱くなって、私の目から涙がこぼれる。



「……わかった…てゆ、か、わかってたよ……っ」

「ん。もう離さないけど……いいのかよ?」



悪戯に爽が問いかけるから



私は、目元をおさえながら、



たくさん、たくさん、頷いた。



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