魔神戦記!
 
『奴なら我の剣によって、半死半生だ。
貴様らの神核を奪わねばならぬのでな、放置してきた。
どのみち長くは無かろう』

「そうか…」

リ・シュウはフッと笑い、

「それを聞いて安心した」


その言葉を言った時、リ・シュウは既にガルウノサスの背後に回っていた!

『!!?』

「友の心臓は返してもらう!
ディノウン!!」

リ・シュウの振り下ろした拳が俺の右腕に炸裂、その弾みでルシヴァナの神核を落とした。

それを丁寧に、包むように受け取るディノウン。

「受け取りました!
行きますよ、ファルキュリア」

「え、え?
何処に行くの!?」

「樹海に戻ります!」

素早くディノウンは蜂姫と自身をマントで包み、再び空間の歪みに消えた。


『貴様っ!!』

ガルウノサスは振り向き様に裏拳を繰り出すが、そこにリ・シュウは居なかった。

「残念だったな。
魔神の身体を奪ったとはいえ、所詮借り物の目では俺を捉えることはできん。

そして今度は…
ウノサスを返してもらう!」

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