魔神戦記!
それよりも今、俺にとっては凶よりも重要な問題が起こり始めていた。
以前リ・シュウと自衛隊が起こした争いを発端に、俺達『神』の存在に人間達が気付き始めていたのだ…
最初はスポーツ新聞などのゴシップなどのチープな記事から始まったのだが、ワイドショー、コンピューターネットワークにまで情報は広がり、果ては国会にまで取り上げられる問題になりつつあった。
仕方が無いとは言え、気に入らないのは…
俺達のことを『人外者』と呼んでいるコトだ。
確かに『人外』ではある。
だが、これでは俺達はまるで『化け物』扱いだ。
人間というのは、自分達より能力の高い者が現れた時、それを『異物』や『企画外』と解釈するようだ…
それで彼らが出した結論は、『人外対策特別機動隊』…
通称『外策隊』の発足、というコトらしい。
このまま凶が出現しなければ、外策隊も出動すること無く解散するだろうが…
そうそう上手くは行かないようだ。
出現したのだ。
最後の伍凶将が!
こともあろうに、奴が陣取ったのは国会議事堂の真上だった。