魔神戦記!
 
「その通り!
我々は投薬によって、常人以上の感覚と運動神経、そして恐怖を全く感じない心を得た!
外策隊が他の部隊とは違う、超エリート部隊たる所以だ!」

この連中、『人外』を倒すために心を捨てたのか!?

「人間の心を何だと思ってるんだ!?」

思わず俺は怒鳴ったが、

「ほざけ、人外!
貴様らに人の心を語る資格など無いわ!」


ボッ


外策隊の隊長格の返答を聞き、俺の心に怒りの炎が灯ったのを感じた。

マズい…
この前変化した、炎の身体になってしまう…

あの姿になってしまったら、この辺り一帯は焦土と化してしまうだろう。

かと言って、議事堂上空の凶を見逃すワケにも行かない。

どうする………?


その時だった。

議事堂上空が一瞬光ったのを感じた時、


ズビシュワクゥオオッ!


強烈な稲妻が、外策隊の数名を撃ち抜いた!

稲妻に撃たれた隊員らは焦げた黒い人型となり、ボロボロと崩れ去った…

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