魔神戦記!
劣勢
「さて、と…」
外策隊の攻撃を避けた俺は、ディノウン達を追って上空まで来ていた。
かなり離れた場所まで捜索しているのか、肉眼で確認するコトはできない。
「手分けして凶を探しているのだろうか?」
凶結界による影響で、相手の位置が把握できない限り、テレパシーは使えない。
無理に使おうとすると、ジャミングされているようなノイズ音が頭に響くだけだ。
「…意外と不便だな」
かと言って炎の威力を高めてコチラの位置を知らせるのも危険だ。
光速で攻撃できる敵に、「狙ってください」と言っているようなモノだからだ。
「俺も自力で探すしか無さそうだな。
仲間と凶を」
俺が動き出した時、
「!!!」
俺の前方に浮かぶ暗雲から凄まじい雷光が、俺に向かって迫って来た!
もちろん光速で、だ!
ブシュワグオゥワッシャアッ!
身構えているヒマも無い!
(どうする!?)