魔神戦記!
「決まっている。
貴様を倒し、凶王をも倒す!」
あの声は…
リ・シュウ!
「古来より龍は天候を操る。
それは俺も例外では無い。
雷雲が無くても、貴様は稲妻を使えるか?」
ヒュウウウウ…
突風が渦を巻き、雲を引き寄せ始めた!
そして全ての雷雲が渦に吸い込まれ、その中心から紅龍の姿のリ・シュウが現れた。
「これで貴様の隠れミノは消え………?」
威渦鎚の姿が見えない。
どこに消えた…?
『ここだよ』
「!!?」
バカな!!
奴は俺の背後だと!?
「ウノサス、稲妻が!」
即座に気付いたディノウンは咄嗟に大鎌『黒い三日月』を繰り出し、
ジャキィン!
その三日月の刃を、半月型の…
身を覆う程の大盾に変化させて俺を庇った。
ズギャブッ!!
「ぐあっ!」
しかし威渦鎚の放った稲妻の威力は盾で防ぎ切れず、その衝撃でディノウンは弾き飛ばされて地上へ落下してゆく…