魔神戦記!
「ディノウン!!
間に合えっ!
アクセル・フィスト!」
ズキュウウッ!!
今度は俺がディノウンを救う!
俺は飛拳を放ってディノウンを掴むと、釣り上げるようにして引き上げた。
「大丈夫か?」
「ええ、すみません…」
「2人とも集中しろ!
奴が…仕掛けてくる!」
龍の姿から獄神の姿へと戻ったリ・シュウと俺、ディノウンは背中を合わせて三方に向いて構えた。
「どこから撃ってくる…?」
『私は稲妻を放っていない。
私が稲妻なのだよ』
そう言って、俺達の前に現れた威渦鎚の姿は…
「コイツ…
エネルギー体だったのか!」
言葉を発するデカい火花…
それが威渦鎚の姿を見た、俺のファーストインプレッションだ。
つまり、奴が稲妻を撃ってきたと思っていたのは…奴自身の体当たりだった!
(厄介だ…
光速で動ける奴を目で追うコトができたにしろ、攻撃するとなるとコチラも同等の動きを強いられる。
だが俺達に光速の動きが可能なのだろうか?)