魔神戦記!
『仕方が無いね。
確か鬼神ルシヴァナ、君は力自慢の神なんだよね?
どれだけ力が強いのか、ボクと比べようよ!』
言うが早いか、シントは両掌をルシヴァナへ向けて躍りかかった!
「ちっ!」
ルシヴァナも槍を捨て、シントと両掌を絡ませて応戦する。
グググ…
激しい力比べが始まった!
ルシヴァナの力がシントを圧倒している…ように思えた。
『やっぱりね。
神ってのは皆、デマカセばかり言うんだね。
ガッカリしたよ。
…それ!』
グイ!
一気に形勢が逆転、ルシヴァナが圧し負け始める!
「ぬぐぅっ!」
押されて苦しい体勢のルシヴァナに対し、シントは涼しい顔で言った。
『鬼神には、どういう最期を迎えてもらおうかな?』
ブリッジに近いポーズにまで追い込まれたルシヴァナ。
だがルシヴァナは…
「へっ、俺の最期は…
俺が決めさせてもらうぜ。
俺が策も無くテメェの力比べに応じたと思うか?
何故、俺の命とも言える槍を地に置いたと思う?」
『何…?』
突然、ルシヴァナの槍が輝き出した!
「俺の鬼霊槍アガストは、俺の意思で自在に重さを変えられる。
テメェは俺と…
奈落の底に落ちてもらうぜ!」