魔神戦記!
「くたばれ!!」
ディノウンらがシントの側から離脱するのを見計らって、俺はピッチャーのサイドスローのモーションで『弾』を放つ!
ドブオシグオロオォッ!
大自然の怒りが込められた弾丸はシントに命中!
そこを中心に、破壊エネルギーが半球のドーム状に広がってゆく…
ドームは直径500メートル…
いや、まだまだ広がって行き、最終的には街一つを飲み込む程にまで膨れ上がった!
神帝が言っていたように、この力は強力過ぎる…
俺も離脱が遅れたら、あのエネルギーの渦に巻き込まれて無事では済まなかっただろう。
シントは跡形も無く消え去ったが、同時に爆光咆の直撃を受けた周辺の町並みも焦土と化していた…
俺は今後、この力を制御出来るのか…?
「出来るか、出来ないか…
違うだろ、ウノサス。
『やる』しかないのさ!
それでなけりゃ、凶王ファビスは倒せん」
いつの間にか俺の背後に立っていた神帝の精神体は、俺の心を見抜いたかのように言った。