魔神戦記!
 
「大龍神?」

説明するディノウンに俺が聞き返すと、ディノウンに代わってリ・シュウが答え始めた。

「そうだ。
師父は龍族の中で最初に神の座に着いた、最も偉大な龍…
だから俺達龍族は、白楼斎への敬意を表して師父と呼ぶのだ」


「そうなのか。
で………
その白楼斎は、何をしに?」

「オヌシらに、凶王ファビスを倒す方法を伝えに来たのじゃよ」

「何!?」


「いや、正確には…
凶王ファビスとは、何者なのかの説明と言った方が良いかの。

世界が解放界と封印界に分かれたときが、全ての始まりだったんじゃ…」

白楼斎は、世界の真実を語り出した。



この世界は、かつては一つの世界だった。


様々な種族、様々な思想が様々な国を作り…
世界に誕生した国々は自分達が一番正しい思想だと信じ、他国との戦争を繰り返していた。

それは生物に宿る、負のエネルギーが起こさせていた現象だった…

世界の監視者である神は、このままでは世界が崩壊すると予測、負のエネルギーを生み出す元凶である『意思』を封じるためだけの世界を作った…


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