魔神戦記!
 
「ディノウン!」

「はい!」


「ルシヴァナ!」

「おうっ!」


「リ・シュウ!」

「承知…!」


「透徹!」

「心得た!」


ガギッ!


剣と、大鎌と、槍と、旗とが俺達の円陣の中心で打ち鳴らされた。


「凶との決戦だ!
みんな、行くぜ!!」

俺が先陣を切り、封印界の真っ只中へと飛び込んで行く!

「ファルキュリア、御老体とラシスを頼みます!」

「ええ、分かったわ。
ディノウンも気をつけて…」

仲間達も俺に続いて、ヴィマナディアから飛び出して来た。

「封印界では何が起きるのか予測できん。
分散しての核の捜索は危険だ。
非効率だが、全員で探すぞ」

リ・シュウの提案に皆が同意したが、封印界も一つの世界。

しかも解放界側から見たマーブル模様の空間が延々と続き…

迷ったら最後、いかに神でも距離感覚も方向感覚も狂わされるだろう。

その中から大きさも分からない核を探すのは、一筋縄では行かない。

どうする…?
あまり時間は無いぞ。

このままでは…


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