魔神戦記!
それが…
「…それがどうした」
『何だと?』
確かに俺達は、古き神々の隠し通して来た過去の悲劇の真相を知らなかった。
だが………
…だが!!
「だからと言って解放界を、お前の好き勝手にして良いワケが無い!
そしてそれを俺達は…
世界の監視者として神が見過ごすことは出来ない!」
『ハッ!
その意気込みや良し!
なら掛かって来いよ!
つべこべ御託を並べたところで、最後に勝利した方が正しいのさ』
「違うぜ。
正しい者が、最後の最後には勝利するんだ!」
シュバシッ!
俺は神雷萬衝を思いきり、渾身の力で奴に振り下ろした。
ガギッ
奴はそれを、難無く片手の手甲で受け止める。
「くっ!
神雷萬衝を片腕で!?」
『フフ…
それが神界最強とかいう剣、神雷萬衝か。
俺の前では、ただのナマクラに等しいぜ。
それにしても、全ての真相を知った上で俺に斬り掛かって来るとは、見上げた根性だな…
良かろう。
なら相手をしてやる!
この俺が…
かつての神界で最強を誇った、鋭神ゼストがな!』