魔神戦記!
 
そう、まだ終わっていない。


「………………来るぞ」

リ・シュウの言葉を待っていたかのように、裂かれたゼストの両半身が元に戻ってゆく…

『フハハハ…
やるじゃないか。
最近の若い神々は腑抜けだと思っていたが…
俺は少しばかり、お前らをナメていたようだ。

さて…
俺も本気出すとするか!』

言ってる間に、ゼストの身体は完全に修復された。


…いや、分かっていた。

あれで決着がついていたとしたら、あまりにも呆気なさ過ぎる。

しかし…
まさか神核を破壊されて、無事でいられるとは…

まさか本当に不死身なのか…?


『言ったろ?
俺は無敵なんだよ。
神だろうと何だろうと、俺を滅ぼすことは未来永劫、不可能なんだよ!』


「ならば!
破天虹、砕鋼峰!」


ジャキン!


「全員で神核を狙う!
一点集中攻撃で、神核を完全に破壊すれば…」

『やってみろよ。
特別サービスで、一度だけ抵抗せずに受けてやる』


く…

「散開だ!」


バッ!


俺の一声で、全員が瞬時にバラバラの方向に跳んだ。

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