魔神戦記!
 
「今度こそ…」

『無駄だよ』


…やっぱりな。

言ってるそばからゼストの身体は粒子レベルで再生して行く。


今のは俺も本気だったぞ。

これだけの攻撃を受けて、まだ再生するとなると…
次の攻撃を仕掛ける時は、捨て身で挑むしか無い!


「ウノサス、あまり俺達にも時間が残されていないようですよ…」

ディノウンは全身が黒いから気付かなかったが、ルシヴァナとリ・シュウ…

そして俺も、手足の先が黒く染まってきていた。


ち、こっちの世界の影響か!

このまま怨念に満ちた封印界に居れば、俺達の身体も…


怨念に満ちた世界……?

そういえばゼストは戦いの前に、こんなことを言っていた。


(この世界に居る限り、俺は不老不死だからな)



俺の予想が正しければ…

「ディノウン、
ルシヴァナ、
リ・シュウ、
透徹。

…俺に命を預けてくれ。
今から最後の賭けに出る!」

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