魔神戦記!
『ここは、神界……?
いや、解放界か…
!!!
何故、俺が解放界に!?封印は!?』
「アンタ…
本当に鋭神ゼストなのか?」
「…お前は魔神ウノサスか?
教えてくれ、なぜ俺は解放界に居るんだ!?』
記憶喪失?
まさか、な…
俺の名前を知っている時点で、それは無い。
それに敵意は無さそうだ。
俺は簡潔に状況を説明した。
『……………終わりだ。
凶王ファビスが復活する…』
!!!?
「な…ん…て言った…?
今、何て言った!?
凶など存在しないんじゃなかったのか?」
『ウノサス…
お前は解放界に降り立った時、過去に俺と会った記憶も無くしてしまったのか…』
「俺と…?」
あ………
もしかして…
白楼斎が言っていた。
ファビスの心臓を回収したのは、俺だと…
しかし俺には、その時の記憶が無い。
つまり…
「真実と…
俺がアンタに会った時の話、聞かせてくれないか?」
鋭神ゼストは静かに頷き、語り出した。
『かつて俺達…
古代の神々と、神と対の存在「凶」の熾烈な戦いがあった…』