魔神戦記!
長い戦いだったが、遂に決着の時が来た。
凶の劣勢を感じ、自ら出陣した凶王ファビスは恐ろしい力を奮い、多くの神々の命を奪った。
「神界の英雄」と呼ばれた鋭神ゼストは凶王ファビスと戦場で対峙、激しい戦いの末にファビスの首を落とした。
ファビスは動きを止めたが、死んだ訳では無かった。
そこで神々はファビスを首、胴体、心臓の3つに分け、封印することにした。
その時、鋭神ゼストは封印結界の柱となることを申し出る。
分割されたファビスの身体が復元しないように、ゼストは封印結界を作った。
『…封印界誕生の瞬間だ。
封印の状態を監視できるように、神だけが結界障壁を通り抜けられるようにした。
それから気の遠くなるような年月が経った…』
ゼストの結界は衰えなかったが、ゼスト自身は徐々にファビスの意識に取り込まれてしまっていた。
それを感じた神々は、俺を封印界へ派遣して調査させたらしい。
その時、封印界の中でみつけたのが…
『凶に取り込まれる寸前の、俺の姿だった』