魔神戦記!
「ウノサス!」
頭上からラシスの声…?
「あ…」
俺が見上げると…
割れた空の破片と一緒に、仲間達がヴィマナディアに乗って降りて来るのが見える。
『あれは…?』
「俺の仲間達だ。
良かった、みんな無事だったみたいだ。
しかし全員が揃ったところで、あれだけ巨大な奴を倒せるのだろうか…」
俺は悔しさに拳を震わせた。
今、目の前で世界の滅亡が起ころうとしている。
なのに…
さゆりを救えなかった時と同じ気持ちだ。
あの時に思い知った。
俺達は、本当は無力なのだ…
『違う。
あれは…まさか!
ヴィマナディアか!?』
興奮か恐怖か。
ゼストは震える指でヴィマナディアを差す。
「ああ、そうだよ…
あれは古き神々の遺産で…」
俺が言いかけた時、ゼストは突然立ち上がった。
『ウノサス…
まだ嘆くのは早い!
ファビスに勝てるぞ!!
あの神界の切り札…
ヴィマナディアがあれば!』