魔神戦記!
 
「ウノサス。
恐らくこの究極剣ヴィマナカリバーを扱えるのは、お前しか…」

俺は白楼斎の言葉をさえぎり、

「悪い、じいさん…
究極剣ヴィマナカリバーの名前、たった今から改める。

この剣に相応しい名…
永久に滅びることの無い、鋭神ゼストの魂が宿る究極の超絶神剣!

その名は『鋭究不滅剣
(えいきゅうふめつけん)…
ゼストカリバー』!!」


ガチッ!


俺の呼び声に応えるように、剣を固定しているマウントが自然に外れる。

(行くぞ、ゼスト!)

ゼストカリバーを手に取り、

「透徹!
神雷萬衝で!!」

「応ォォォッ!」

雄叫びと共に神雷萬衝に変化した透徹が、俺の足元に滑り込んで来る。

俺は神雷萬衝に飛び乗り、サーフボード対するリーシュコードの要領で、自分の尾と神雷萬衝の鍔とを連結させた。


「ウノサス…」

飛び立とうとする俺を、潤んだ瞳で見つめるラシス。

俺は優しくラシスの頭を撫でて言った。

「ちょっと行ってくる」


シュオッッ!

神雷萬衝と俺は、風を切り裂きながら天空へと飛び去った!


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