魔神戦記!
『………』
剣を手繰り寄せ終えたファビスは、ピタっと動きを止めた。
ファビスが掴んだ剣は…
ゼストカリバーでは無い!
それは天と地の長さまで伸ばされた破天虹だった!
そして剣を持っているハズの俺の姿は、当然そこには無く…
破天虹の根元である左腕があるだけだった。
「早とちりだったな」
俺はまだファビスの頭上。
左腕をアクセル・フィストとして切り離し、右腕はゼストカリバーを高々と真上に掲げていた!
「次が本命だ!!
受け取れ!
命ある者達の総意を!」
俺は空中で回転を始める!
徐々に回転速度を上げ…
「翔!!!」
更に上空へと飛び上がった!
回転の加速に伴い、刀身から星屑に似た煌めきの粒子を放射し始めるゼストカリバー。
粒子は回転によって残像を生み出し、何百何千もの流星群となる…
それは…
そう!
まるで銀河の渦!!
「超・絶・神・技ッ!
ゼストカリバー…
大銀河鋭究斬!!!」
ぅおおおおおおおっ!!!」