魔神戦記!
 
封印界が凶王ファビスと共に消滅したため、解放界という呼び名は改められ、ただの『世界』と呼ばれることになった。

もう区分けする必要が無いし、神界は世界とは次元の違う場所に存在するため、ただの『世界』だけで意味が通じるからだ。

ディノウン、ルシヴァナ、リ・シュウ、蜂姫、透徹…

あの後、こちらに彼らも残ると言い出したが…

それっきり会っていない。

この『世界』のどこかに居ることは確実…

「おっはよーン!
お二人すわんっ!!」


振り返らずとも、声の主が誰だか分かってしまう自分が悲しい。

「蜂姫さんよ…
今までどこ行ってたんだ?」

「なになに?
アタシとの再会に嬉し泣きしちゃってて、泣き顔見られるのが嫌だから振り返れないのかなぁ?

今までディノウンと世界を見て回ってたんだけど、今日は始業式でしょ?
一応アタシは、アンタ達と同じ学校の生徒なんだからね?

しかもクラスメートでしょ?
そこんトコ忘れないでよね!」


…この子は変わらんな。

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