魔神戦記!
 
「ラシスも久しぶり!
なゆりって名前にしたんだってね。
可愛いじゃん!」

「あ、ありがと…」

いい加減うるさいな。

俺は振り返りながら、

「少し黙っ…」


おい、蜂姫さん…

セーラー服の胸元開き過ぎ。

服とスカートのタケ短過ぎ。

ヘソ出てるし。


…じゃなくて。

俺の後ろには、学生服に身を包んだディノウン=アーサー、ルシヴァナ=ドウジ、リ・シュウ=エンマが居た!!


「おはようございます、狼牙」

「よォ、久しぶり!」

「…しばらくだな」


「お前ら………!!」

「あ、流石に透徹は制服着れませんでしたから、今日は来ていませんよ。

制服が着れたとしても、彼は人間体になれませんからね、若干問題が…」


ガシッ!


アーサーの言葉が終わらない内に、俺は3人まとめて肩を抱いた。


無言…
そこに言葉は要らなかった。


神とか人間とかは関係ない。

共に戦い、死線を乗り越えた友だから…


やがて俺は、そのまま3人に囁(ささや)くように言った。


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