魔神戦記!
この作品を、単純なヒーローの話として書くつもりは全くありませんでした。
世界の神話を見ると、こっちの神話での『神』は、あっちの神話での『悪魔』と同一の存在とされていたりして、決して絶対的な位置付けをされている『神』ばかりでは無い。
『魔神戦記!』の作中でも、人間は神を敵と見なして対抗戦力を組織しています。
表紙に書いたように『表と裏』、すなわち『神と悪魔』両面を持つ象徴として『魔神』というキャラクターを設定し、それは『神と人間』『過去と現在』『封印と解放』『使命と感情』など、あらゆる相反するものを併せ持ちつつ、それら全てを引っくるめて『自分』として認める主人公の成長過程を書くのが目標だったのですが…
なかなか難しいですね。