魔神戦記!
存在する力を手に入れた封印界の異形は、そのまま解放界の社会に溶け込む。
ほとんどの場合、存在する力を持っていた者に成り済まして生活をする。
そして、さらに力を得る為に『存在する者』の
『存在する力』を喰らい続ける。
力を奪われた者の末路…
可哀相に、しばらくは自分の存在が無くなったことに気付かない。
徐々に「ひょっとして…」と思い始め、悲観し、絶望し、やがて消滅する。
存在を奪う………
それは『常識を超越した秩序』を破ることに他ならない。
だから封印界に住む者が解放界に干渉できないように、二つの世界を同時に監視する『番人』が居るんだ…
古来より人は、その監視者のことを『神』と呼ぶ。
さて。
それではこの『存在する力』『封印界』………
そして『神』を巡る戦いの物語を始めるとしようか。
申し遅れた。
俺の名は
『白銀狼牙』
(しろがね ろうが)。
これは俺の物語。
人の心を持つ監視者………
『魔神』の物語だ!!