魔神戦記!
岩砕とルシヴァナの戦いが始まった!
鬼神ルシヴァナ…
一体、どんな力を持つ神なんだ?
「うぉらっ、行くぜッ!」
「来るがいい、鬼神!」
ガシッ!
まずは定番の腕力比べ!
お互いが両掌を合わせて指を絡ませ、腕力で相手をねじ伏せようとする!
ギギギ…
骨の軋む音が聞こえて来るようだ。
岩砕が僅かにルシヴァナを圧しているようだが………
大丈夫…なのか?
「喋りは達者のようだが…
ここが凶結界の中だという事を忘れているようだな、鬼神!」
ギギギギッ!
さらにルシヴァナを圧倒する岩砕の剛力!
今にも腕が折られそうだ!
思わず俺は叫んだ。
「ルシヴァナ!」
「心配すンな、ウノサス。
こんな弱っチョロい奴に、俺が腕力で負ける訳ゃ無ェだろうが!」
ギギギギギギ…
ボキャッ!!
「うごわっ!!」
一瞬にして押し返された岩砕の腕は、そのまま気味悪い破壊音と共にヘシ折られ、
ベシュル!
無情にも引きちぎられた。
緑色の体液を撒き散らしながら、痛みに悶える岩砕。
「な!!
ぐぅ………
貴様、バケモノかっ!?」
「フン、お互い様だろが」
ルシヴァナは、岩砕の腕をポイと捨てながら言った。
「俺は鬼神ルシヴァナ!
無双剛力の神だぜ?
知らなかったのかよ?」