魔神戦記!
ピキュワギャイッ!!
破天虹と純幽晶の、先端と先端とが激しくぶつかり合い、剣の伸びる勢いが俺達をビルの屋上から弾き出した!
落下防止の金網をブチ破りながら!
「ちっ、くそ!」
バサアッ!
俺は翼を広げた。
そして奴も虎の姿に変わって飛行、落下を免れていた……
そのまま口に純幽晶の刀身をくわえて、俺に躍りかかる!
「グワアッオッ!」
「やりやがるぜ…
流石は水晶の虎!」
俺も破天虹を1メートル程の手頃なサイズまで引き戻し、水晶の刃を受け流した。
ジャチイィィッ!
刃と刃が擦れて火花を散らす!
すれ違い様に、透徹と目が合った…
ギロッ
視線を交わした瞬間………
時が止まった気がした。
凍てつくような、憎しみのこもった鋭い眼光に射抜かれた感覚……
「…っ!」
負けるかっ!!
振り返りつつ、
「アクセル・フィスト!!」
ズドバシュアアアッ!!
飛拳が透徹にヒット!!
…していない!!
拳が当たる寸前に変形を解いた透徹は、純幽晶を二振りの剣に分割して俺の腕を挟み込み、直撃を防いでいた。
「凡策を!」
マジかよ………