魔神戦記!
「あ、ウノサス!
ゴメン、コレ忘れてた!
腕、くっつくから!」
な、なに!?
だったら忘れるな!
片腕では透徹の猛攻を防ぐのが精一杯だ。
「早くしろ、蜂姫!」
「…サセルカ!」
ギギギギギ!
鍔ぜり合いで圧される!
こうなったら!
「蜂姫、こっちに投げろ!」
「えぇっ!?
アンタの腕だよっ!
良いの!?」
「いいから早く!」
「知らないよ?
えいっ!」
蜂姫が放り投げた腕は、俺の頭上を通り越して行った。
あいつ、コントロール悪ぅ…
だが関係ないっ!
来い!
「アクセル・フィストッ!」
俺からの飛拳では無い。
今、投げられた腕からの飛拳!
ドッゴオォォオッ!
透徹もこの攻撃は予想外だったようだ。
気持ち良く顔面にブチ込んでやった。
「ムゥオッ…!」
今だ!
「でえぇぇぇぇえいっ!!」
のけ反る透徹を踏み台代わりに蹴飛ばし、その勢いでジャンプ!
空中に漂う左上腕をキャッチした!
元の位置に着けてみる…
グイ
う、動いた!
「やったぜ!
ホントに元に戻った!」