魔神戦記!
それが現状では最善策か…
「俺は異存無ェよ」
「俺もだ」
「私も問題無い」
「ディノウンと一緒なら!」
「…決まりですね」
俺達は円陣を組み、互いの手を重ね合った。
「次に全員が揃うのは、凶との決戦の時だな!」
俺の言葉に、皆が無言でうなずいた。
「では…
透徹、ルシヴァナ。
また会いましょう!」
「二人とも、頼むわね!
グッバイ!」
ディノウンと蜂姫が去る。
「じゃあな!
くたばるんじゃ無ェぞ!」
ルシヴァナが続いて去る。
「水晶の虎、透徹…!」
「銀の魔狼…ウノサス!」
最後に残った俺と透徹…
そこにはもう憎しみは無い。
ガシッ!
「ルシヴァナを頼んだぜ、透徹!」
「貴様こそ!
また会おう、友よ!」
奴の掌は水晶。
だが紛れも無く、それは熱く固い握手だった!
俺達は『それぞれの戦場』へ向かった。
この先…
熾烈な戦いが待っていようと、突き進むしか無い。
友と誓った、再会を果たすために…
〜烈の章・完〜