魔神戦記!
年齢は俺より少し下ぐらいだろうか。
白いワンピース、その白さに負けないくらいの白い透明感のある肌。
あと少しで肩に届きそうな長さの黒髪が、風にサラサラとなびいている。
あどけない微笑みは、心に安らぎを感じさせる…
俺の中に、懐かしさを運ぶ風が吹いた気がした。
どうやら俺は、この娘を知っているらしい。
ということは………
「君は『神』なのか?」
俺の問いに、女の子はコクリと頷いた。
「ウノサス、ディノウン。
久しぶりね」
アーサーは、
「時の女神ラシス。
貴女が解放界に来るとは…
神界で何か問題でもあったのですか?」
「リ・シュウが……
解放界に来ているわ」
「!!
リ・シュウが!?
一体、何のために……?」
ラシスと呼ばれた女の子は、アーサーの疑問に首を振って答える。
「彼の考えは誰にも分からないわ。
でも………」
今度は俺の方を見るラシス。
…と、
ハシッ!
「!!??」
ラシスはいきなり俺に抱きついて来た!
「なっ!?」