魔神戦記!
豪雨
……………!!?
曇天を飛び行く俺の前方から、押し戻されそうな凄まじい気迫が!!
これは……
いや、これが!
獄神リ・シュウの気か!?
ズ…シャゥ…
スグゥオオオオオアオッ!!
遠くに感じた気が、一気に俺達の真横を掠め去る!
「は、速い!!」
擦れ違った相手を確認しようと俺が振り向くと、既に俺の鼻先には青龍刀が突き付けられていた!
「再会の挨拶代わりだ。
ウノサス、今の貴様の力…
試させてもらう!」
リ・シュウは青龍刀を真っ向から振り下ろした!
「く…!
何で神同士が戦わなきゃならないんだ!?」
俺が何とか身を翻して避けると、背中にコツっと固い物が触れる感覚…
「これで貴様は今日、二度は確実に死んでいるな」
俺の背中に触れたのは、いつの間にか青龍刀から棍に形を変えていたリ・シュウの武器だった。
「いくら魔神といえ、この『天目宝旗(てんもくほうき)』からは逃れられん!」
更にリ・シュウは棍を分割、三節棍にして俺に襲い掛かる!
シュバシッ!
「く…ぉ」
伸びるように俺に叩き付けられた天目宝旗を右腕で受け止め、俺も反撃に出る!
ビュオン!
左手に破天虹を出現させて、下から上に切り上げた!