魔神戦記!
暗転
……………
半月が樹海を照らす、幻想的な景色の中。
「ルシヴァナ。
お邪魔しますよ」
『テメェら、こりゃ……
一体、どうしたってんだ?』
ディノウンとリ・シュウが、ルシヴァナと透徹の居る洞窟に俺を運んで来た。
「これは魔神……!?
石化しているのか?」
透徹の問い掛けにリ・シュウが答える。
「ああ。
魔神の力を試しに来たのだが………
俺と伍凶将との連戦で、力を使い果たしてしまったようだ」
ディノウンが続ける。
「さゆりさんの家にウノサスを置く訳には行きませんからね、しばらくこの場所に置かせて頂きますよ。
しばらくすれば回復して動けるようになるでしょうが……
今のウノサスは無防備で、外的影響を受けやすい。
凶からの精神的な攻撃を受けたら……」
「先日の、私のようになってしまうのか」
透徹の言葉に、その場の一同は重く頷いた。
しばらく間を置き、ルシヴァナがテレパシーでディノウン達に語りかけた。
『…分かったぜ。
だが俺は当然動けねェからな、透徹に守ってもらうことになるな』
「私は構わん。
それで………
妖神と獄神は、今後どうするのか?」