追いかけてマイダーリン
その声に誘われるようにして、僕はゆっくりと一歩踏み出した。
彼女は流石というか何というか…。
一度死んでしまっているからなのか、目の前に彼女の姿はもう無かった。
変わりに遠くから、彼女の無邪気な歌い声が聞こえてくる。

‐おーにさんこちら、手の鳴るほーへ‐

僕は誘われるがまま、声の聞こえる方向へと走り出した。
彼女が一体何をしようとしているのか知るために。

‐おーにさんこちら、手の鳴るほーへ‐
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