現代戦国時代
慶次は外に置いておいた何かを手にした。
 
それは槍……のようなもの。
 
持ち手はかなり太く、切っ先が二又に分かれている。 

重たそうなそれを慶次は片手でかつきあげ、悠々と歩きだした。
 
今見てみれば、慶次の格好は変わっている。
 
色鮮やかな着物に、ぶっかぶかな袴。
 
まさしく歌舞伎者だ。
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