現代戦国時代
俺の背後にいた慶次はすぐに察してくれた。
 
同じ実名という役職のつながりがそうさせたのかは分からないが――
 
俺の突きを繰り出す右手に残る槍の柄の端。
 
その端を慶次は張り手のようにして、槍を風神に向かって押し出した。
 
「なっ!?」
< 325 / 773 >

この作品をシェア

pagetop