現代戦国時代
「望月……どうして?」
 
俺の質問に、望月はすぐさまこう答えた。
 
「主人をやられるのを黙って見てられるほど、僕は薄情じゃないんでね」
 
ひらりと屋根上から飛び降り、望月は雷神の前に降り立った。
 
その立ち姿はまさに威風堂々としている。
 
「さあ、始めよう。君には洗い浚い吐いてもらうよ」 

望月そう言って、懐からクナイを取り出す。
 
「ふん。お前が持っている我らの情報は、貴様の死を持って消してやる」
< 409 / 773 >

この作品をシェア

pagetop