現代戦国時代
ギリギリと歯軋りさせながら、雷神は顔をあげた。
 
「若造がぁ……調子に乗るなよ!!」
 
獣のように両手を挙げ、雷神が望月に襲い掛かる。
 
ヒュンッ!!
 
その瞬間、望月の姿が俺の視界から消えた。
 
それも完全に――
 
雷神の攻撃も空振りにおわる。
 
「ありゃ……アイツどこに行ったんだ?」
 
慶次も俺の横で、キョロキョロと辺りを見回しながら望月を探している。
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