現代戦国時代
雷神はいなくなった。
 
闇雲の進軍はとまったはずだ。
 
しかし、望月の語調から推測すると、どうやら事態はまだ納まってはいないようだ。
 
静かな町並みを見渡す。
 
通りは一直線だが、何も見えやしない。
 
敵影はない。
 
「望月、お前は何を知っているんだ?」
 
「……幸村くん。君が探っている組織を僕も追っている。気を付けて……奴らはついに進軍を始めた」
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