現代戦国時代
ふと気が付くと、俺は町の外れにやってきた。
 
臨海の道場とは逆方向には初めて来たが、何だかまわりからはかぐわしい香りがする。
 
「なんだ……ここ?」
 
「遊女だよ。幸村、意外に若いみたいだな?」
 
普段は子どもみたいな慶次が大人ぶるもんだから、俺はちょっとイラッとした。 

「遊女って……なんで、そんなもんがゲームに必要なんだよ?」
 
「こんなリアルなゲームなんかなかなかないだろ?」
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