現代戦国時代
「よっしゃ……久しぶりに本気で戦うか……」
 
源内はいつもの金色の衣を脱ぎ捨て、黒い忍び装束を顕にした。
 
「うっし……俺も頑張るぜ」
 
「ふふふ……もちろん僕も頑張るよ」
 
慶次と孫市も、それぞれ俺に言葉をかけてくれた。
 
「出発だ」
 
店を出て、俺達は町に繰り出した。
 
町は静かな闇におおわれていた。
 
家々からは、談笑の声や、やわらかな光が漏れだしている。
 
そんな中を俺達は黙って歩きだした。
 
強き思いを持って……
< 465 / 773 >

この作品をシェア

pagetop