現代戦国時代
教室に入ると、そこにはポツリポツリと空席ができていた。
 
「おはよう」
 
「幸村……」
 
俺は自分の席につき、隣に座る大河隆盛(たいがりゅうせい)に話し掛けた。
 
隆盛は高校から知り合ったがお互いに変な名前ということで、すぐに意気投合した仲だ。
 
「今日は井出だ……」
 
「またか……これで7人目か」
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