現代戦国時代
カツン……
 
カツン……
 
刀の先を床にとんとん当てながら、阿修羅が迫る。
 
いいようのない、恐怖と緊張感に俺は喉がからからに乾いていた。
 
「幸村……このままじゃ、全滅しちまう。俺に考えがある」
 
「慶……次?」
 
からからになった喉は、言葉すら続けさせてくれない。
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