現代戦国時代
「慶次……すまない…」
 
槍を引き抜き、俺は申し訳なさのあまりに下をうつむく。
 
そして、パタンと人形のように倒れる音がした。
 
俺の視界の中に入ってきたのは、安らかな死顔の慶次だった――
 

「くそ……ちくしょう……ちくしょう!!」
 
力不足だった。
 
俺が力不足だったあまりに仲間を殺したんだ……
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