現代戦国時代
「由馬くん、僕と一緒に来ないかい?お父さんに会いに行こう」
 
「本当に!?」
 
由馬は、勢いよく飛び上がったが、すぐに浮かない表情になった。
 
「でも……病気が悪くなっちゃうかもしれないから」 

「……大丈夫だよ。俺がついてるからさ」
 
すっと手を差し出すと、由馬は少し迷ったがその手をとってくれた。
 
由馬の手は冷ややかな手だった――
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