現代戦国時代
源内の言葉に呼応するかのように、頭に声が響いてきた。
 
「みんな、よく聞いてくれ。プログラムの改変は不可能だった。奴の手が早かったようだ……すまない、急いで逃げてくれ……」
 
覇王の声だった。
 
話からするに、状況は着々と悪化している。
 
「逃げる……しかないわけか」
 
「……みたいだな」
 
隆盛と源内は、そう言って耳をすましている。
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