現代戦国時代
「そんな……」
 
「僕もお父さんも、この中じゃただのデータだから。仕方ないんだ」
 
由馬のそんな姿を見ると、急に俺の胸は苦しくなってきた。
 
しかし、歩みを止めるわけにはいかない。
 
俺達は急いで、城の裏側に回り込んだ。
 
青く光るセーブポイントが見えたのは、ちょうどその時だった。
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